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【Data Saber関連投稿】今までTableau関連の場で話したこと①

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「今までTableau関連の場で話したこと その1」   太宰です。Tableauに関連した投稿シリーズですが、今までのTUGなどで話したことを紹介したいと思います。今回はTableau大学ユーザー会の第10回の内容から。 https://techplay.jp/event/860675 大学ユーザー会は「大学IR」で語られることが多いです。IRとはInstitutional Researchの略、私大連の資料によると ----- 「学修成果の可視化」をはじめとする、大学のさまざまな成果や課題を可視化し、分析するための機能として多くの大学が IR 組織を設置しています ----- https://www.shidairen.or.jp/files/topics/455_ext_03_0.pdf そうです。(このアンケートをTableau Publicにあげんかい!というツッコミは置いておいて) 今のところは、入学・卒業・学修の状況をデータで示す、みたいな感じだと思います。 ウチであればたとえばこんな感じです。 http://www.idshe.fukuoka-u.ac.jp/factbook-tableau/factbook1.1-2.html   結構詳し目に情報は出していまして、たとえば私の所属する商学部の状況であれば、ちょこちょことVizをみれば・入学者、45%ほどの女性比率ともに横ばいが続いてる・6-7割は福岡県内などはすぐにわかります。(そう思うとウチのゼミは地方出身者多いな…) ということで、この日に登壇されている上智大、学習院大、大阪大の方々はそうした学生のデータ分析をされているわけです。 が、大学IRのことがイイタイコトではなかったです。私がこの日話した内容は「教育」に特化したもので、当日はこんな内容を掲げてました:         今回はその分析例のひとつを紹介したいと思います。 ウチのゼミではNDAを結んだうえで企業のデータを分析することが多く、IDPOSなどは当たり前のように接する人が多いです。 この日に紹介したのは、「コロナ前後の需要機会の発見」です。と言っても私がやったものではなく、もう卒業した代の学生が四苦八苦して出したものなのですが、スーパーマーケットにおけるコロナ前後の需要発見、です。 やったことはSimpleだけどSimple is

【Data Saber関連投稿】Tableauを使った論文

「Tableauについての論文ってどんなものが・ どれくらいあるの?」 太宰です。 Tableauに関連した投稿シリーズですが、 やはりアカデミックという場にいる自分ならでは、 のことを発信したほうが世の中に少しでも役に立つだろうと思い、 今回はTableauについての記された論文について少し紹介を したいと思います。 Google ScholarではじめTableauと打つと、 やはりというかフランス語の文献が含まれてしまうので、3. 5mほどの文献がヒットします。 が、 このままでは単語としてTableauが入っただけのものもかな りあるので、data とも入れてみると、40万ほどの文献数になりました。 この時点でざっと見てみると、Citationは多いもので3桁いっているのもありますがほと んどは2ケタ以下で、やはり固有のツールについて記しにくいのかもな、 なんて思います。 リストされているJournalについてみてみると、 Journal of Accounting Education, Healthcare informatics researchといった「会計面、医療・医学面」に関わるものが少々目立つかなというところと、 あとはInternational Conference on Management of Dataなどの情報系方面?というかコンピューターサイエンス方面?のほうなどでしょうか。 中身をちらほらみるとデータ基盤の提案であったり、ツールをマッピングしたものであったり、 https://ars.els-cdn.com/ content/image/1-s2.0- S0748575117301951-gr1.jpg ( こういうのは数年したらすぐに新しいものが出てくるからアカデミ ックにまとめるのは難しかろうとも思いつつ) いろいろな観点でまとめられた論文がありました。 ですが、少なくとも、 マーケ面や経営面のペーパーはメジャーではない ことがわかります 。 可視化をしたから消費者行動の知識が深まるわけではないとは思い ますが、 「data visualization」自体は( 特にこのオムニチャネル時代の)経営に非常に深く関わるはずで、 求められているからこそデータサイエンス教育が普及していってい るのだと思います。 ということは、 消費者や

【Data Saber関連投稿】データサイエンスの普及具合:大学・教育編(主に海外、IR除く)

「データサイエンスはどれくらい海外で広がってるの?」  太宰です。  Data Saberになるにあたってコミュニティ活動で情報発信等を行うのですが、 大学という現場で研究・教育を行う身としてどんな情報発信があるかと考えてみて、 今回は  データサイエンスの教育面、特に他国、US等における普及 についてみてみたいと思います。  Tableau界隈で且つ大学にいたりすると、しばしば 「今はTableauが入社試験でも使われる時代だ!」 「Tableauを含め、データサイエンススキルを付けているといいぞ!」 的なことを耳にします。  一方我が国では、滋賀大のデータサイエンス学部設置に端を発して、 学部学科やプログラムなどが様々な組織形態や学習機会が大学で作られるようになり、 現在では文科省が旗を振り、データサイエンススキルを広げようとしていますが、文科省mdashについては回を改めてまた記したいと思います。  https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/suuri_datascience_ai/00002.htm  というように日本で広まりつつあるデータサイエンス教育ですが、 Tableauが就活に有利だ!というくらいなのであれば、 「じゃあ本場USの大学では、BIはどれくらい広まってるの?」 ということを疑問に思い、少しWEBサイトなどを漁ってみました。  Google Scholarでもいくつも文献は出ましたし、腰を据えて探せばもっと良い文献多々出ると思うのですが、 Tableau社の2016年に発表しているこちらの記事が、Viz込みで参考になったので、少々紹介したいと思います。 https://www.tableau.com/blog/state-data-education-2016-63190 Tableau PublicのVizと共に紹介されているので、 ・最近になって数多くのデータ関連のコースが増えている ・大学によっては数多くの、一桁などではなくて2桁以上の数のコースがある などなど、一目でわかりやすくまとまった結果が見て取れます。  大学の教育に関わる方は一見されるとよいのではと思います。 その中でも私が注目したのは以下の学習内容のところ。 Statisticsが依然として強いことがわかりますが、   「学習内容としては