高田明(2017)『伝えることからはじめよう』東洋経済新報社
高田明(2017)『伝えることからはじめよう』東洋経済新報社
「柿尾会」で講演された、世田谷食品・池田さんがおススメされてい たのをきっかけに手に取ってみたのがきっかけですが、 今更ながら感想を記してみたいと思います。
ジャパネットと言えば、長崎・九州の雄。大学生が薬院のコールセ ンターでアルバイトをすることも多いし、評判のインターンに行く 学生も多いです。就活で受ける人も多いでしょうね。
そんなジャパネットをここまでに築き上げた高田社長の自伝的な本です。
社長の名前は最近はVファーレン関連でおみかけしますが、
「極めて楽天家」と自らを称する、行動力のある高田社長の人生が書かれています。
「今を生きる」というキーワードがはじめに紹介されます。
(関係ないけど、同タイトルの映画の演技を高校の文化祭でやったっけな…)
そして、実家のカメラ屋さん(写真館)をはじめの舞台として、
現実の、今の課題に、工夫をしたり行動していく様が描かれています。
行動をどんどん起こしているが故に次にどんどん繋がっていく、
「計画的偶発」(Planned Happenstance)を地で行くように、事業をされていく様子がわかります。
「失敗というのは一生懸命にやらなかったこと」とか、
「何かを他人に伝えるときに大切なのは、
スキルとマインド、そしてミッション(=何のために伝えるか)」
「お金儲けを第一の目的にしてはいけない」
「伝えたいことを絞る」
とか、講義や学生指導にも有用な、めちゃめちゃイイ言葉が沢山記されています。
「日頃から、自分の想いは自分の言葉でちゃんと人に伝えなさい」とか、
どんだけ言ってもコピペしてくる学生にガツンと言ってやりたい!
波乱万丈、と言っていいと思いますが、
そんな社長の人生が、あの語り口調が脳内で再生されるように、
軽快な感じでどんどん読み進めることができました。
「ここだけの話」っていう単語がちょいちょい出たりするのは、
世田谷の池田さんもまねされてるのかなーとか思いました。
でも、はじめは高田社長は大企業で働かれていたんですね。
その大企業で「いまを生きる」ように働けていたのかとか、
詳しく知りたかったかも。
幼少の頃とか、ご自身の学習の話も結構書かれていますが、
英語をものすごく勉強されていたのとかは初めて知りました。
やっぱり英語できた方が当たり前ですがいろんな機会につながるんですね。
でもナチュラルに、文法書を読破しちゃうあたりは、並みの人だとできないだろうな。
海外の思い出があり過ぎてとても話しきれない、というところでは、
「思い出が多い人が豊かな人生を送る」っていう言葉を思い出しましたし、
いろんなところのいろんな経験が、その人の魅力につながるんだな、と改めて思う次第です。
メモったところとか気になったところを少々列挙すると、
・とんでもない目標を公言する→「影響力の武器」とかでも記されてましたね。
・台本がないってのにびっくり。
・品質重視、とか100年継続できる企業、とか、売上等の数字をあまり重視しないのは、久原の河邉社長と同じ。
・社長のやりたいことにある「海外ホームステイ」、ぜひフツ~の学生と同じように行ってみてほしい!Missouri, Kansasもおススメしたい…
などなど。
この本も、 もちろん長崎出身の人は当たり前として、
九州・福岡の学生に読んでほしいな、と思う一冊になりました。
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